
「再会」と呼べる「出会い」
第20章 見送る人
「社会勉強がしたいとか
親には理由つけて
敢えて公立の高校を選んだ
でも
あいつは俺の事を心配して」
心配 そっち か。
「好きだったから
って 単純な理由でしょ?
心配 って理由だけでは
片付けられないよね」
ズバリ
次朗が付け足す。
「好き
…好き か
うん そうだよな」
マスターが注ぐコーヒーを
見つめながら井崎は話し始めた。
「アイツは直接
俺にそれを言う事はなかったけど
…」
「君は
分かってはいたんだよね」
「お前 なんだか“見てた”みたいだな
そうだよ
確かに俺は分かってた」
ま、次朗は記憶を見たからな。
「部屋に来た時
ベッドに押し倒して
拒まない事に確信もした」
「は…?!お前何て事を!」
俺は反射的に井崎を睨み付けた。
想像はしていたが、
改めて本人の口から聞くと
込み上げた怒りを押さえられない。
「今時んなのフツーでしょ
先生 反応良すぎッスね
もしかしてドー」
「拒むどころか
逆に嬉しそうだったんだよね
何故 受け入れなかったの?
君も彼女に多少なり好意は
持っていたはずだよね?」
「…お前本当にさ
盗撮でもしてた?
でなきゃ心が読めんのか?」
俺の童貞疑惑を
次朗がかき消した。
親には理由つけて
敢えて公立の高校を選んだ
でも
あいつは俺の事を心配して」
心配 そっち か。
「好きだったから
って 単純な理由でしょ?
心配 って理由だけでは
片付けられないよね」
ズバリ
次朗が付け足す。
「好き
…好き か
うん そうだよな」
マスターが注ぐコーヒーを
見つめながら井崎は話し始めた。
「アイツは直接
俺にそれを言う事はなかったけど
…」
「君は
分かってはいたんだよね」
「お前 なんだか“見てた”みたいだな
そうだよ
確かに俺は分かってた」
ま、次朗は記憶を見たからな。
「部屋に来た時
ベッドに押し倒して
拒まない事に確信もした」
「は…?!お前何て事を!」
俺は反射的に井崎を睨み付けた。
想像はしていたが、
改めて本人の口から聞くと
込み上げた怒りを押さえられない。
「今時んなのフツーでしょ
先生 反応良すぎッスね
もしかしてドー」
「拒むどころか
逆に嬉しそうだったんだよね
何故 受け入れなかったの?
君も彼女に多少なり好意は
持っていたはずだよね?」
「…お前本当にさ
盗撮でもしてた?
でなきゃ心が読めんのか?」
俺の童貞疑惑を
次朗がかき消した。
