無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「納得出来てない者同士
惹かれ合っていったんだ」

そう呟くと
次朗は静かにコーヒーを飲んだ。

「惹かれるっつーか
仲間意識っつーか
何かにつけ会うようになって
自然と仲良くなってった

あとはま …さっき言った通り」

「興味本位とか
思春期の成長過程には
起こり得る欲望が炸裂
そういうことね」

次朗がニヤりと井崎に笑いかける。

「鋼鉄の理性を持つ兄さんには
甚だ理解出来ない事だろうけど」

バカにしたように
次朗は俺に視線を移した。

「俺の事はどうでもいいんだよ
大体そういうことは
自立した大人がすることだろ？
自分のしたことに
責任が取れないガキが
やれる事じゃない

妊娠だけじゃない
性病だってある
正しい知識もないのに
軽々しくやっていいことじゃない」

「うへーー…」

「カッタイよねぇ」

「イマドキ
んなの通用しねーよ
先生
やっぱあんたドー」

「そんでナニか？
家に縛り付けられる事が怖くなって
百瀬を他人に弄ばせた？
じゃあ あの子への
気持ちは無かったってことか？
お前は百瀬をどれだけ
傷付けたか分かってるのか？！」





店内が静寂



やべ…