
「再会」と呼べる「出会い」
第20章 見送る人
「昔から?
へー だからか そっか
ごめんな もう手出さねぇから
つーか最初から
見向きもされてねーし」
井崎が吹っ切れたように微笑む。
「ミカを幸せにしろよ
泣かせたらやっぱ
また手ェ出すかも なんてな」
「… そうだね」
次朗が空けた"間"は、
まだ拭いきれていない不安を
表していた。
次朗の戦う力には
電池のように限界がある。
今回魔力を失い、
また動けなくなった話を聞き
痛感してしまった。
ミズカだった佐伯の存在のおかげで
以前より"もち"はいいとは
言っていたが、
長引けばそれはやってくる。
元来、
こいつは人に散々世話をやく癖に、
自分の事はおざなりで、
誰かに頼る事はあまり上手くない。
立ち向かう相手は
簡単に片を付けられる
奴らじゃないのだ。
へー だからか そっか
ごめんな もう手出さねぇから
つーか最初から
見向きもされてねーし」
井崎が吹っ切れたように微笑む。
「ミカを幸せにしろよ
泣かせたらやっぱ
また手ェ出すかも なんてな」
「… そうだね」
次朗が空けた"間"は、
まだ拭いきれていない不安を
表していた。
次朗の戦う力には
電池のように限界がある。
今回魔力を失い、
また動けなくなった話を聞き
痛感してしまった。
ミズカだった佐伯の存在のおかげで
以前より"もち"はいいとは
言っていたが、
長引けばそれはやってくる。
元来、
こいつは人に散々世話をやく癖に、
自分の事はおざなりで、
誰かに頼る事はあまり上手くない。
立ち向かう相手は
簡単に片を付けられる
奴らじゃないのだ。
