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好きで、好きで、好きで。

第3章 さざ波

部活をある程度見て、三人はそのまま学校を出た。

駅で小坂と別れ紗理奈と操の二人になると、紗理奈が少しして口を開いた。

「ね、操…」

「なに~?」

背が高めな自分を見上げる操を見て、紗理奈は口ごもった。

「…やっぱいいや。」

「ええ~どうしたの?」

心配そうに覗き込まれ、ううん、と唸る。

「…操、もしちょっと気になる人ができたとして、その人に告白されたら付き合う?その時、優斗のことどうする?」

「い、いきなりな話だなあ~」

そういって悩みだした操を見て、紗理奈はそんな質問をして少し後悔した。

「ごめん!やっぱりいー」

「ねね、その気になる人って、優くんくらい好きってこと?」

「え?」

「気になる程度なら、私は付き合わないかな~」

「そっか…じゃあ優斗くらい好きになりそうで、二番目でもいいからっていわれたら?」

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