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BL~中編・長編集2~

第9章 ~番外編②~

「弘樹!!」

「ん?」

寝室から出ようとした時、翔が声をかけてきた。
振り返ると、腰を支えながらなんとか起き上っている翔が。

「………なんでもない。」

「そうか?」

そう言って黙り込む翔に不安を覚えたが、コロがうるさいので、急いで寝室から出た。






「体大丈夫か?」

「うん。 なんとか。」

二時間くらいして、翔が寝室から出てきた。
どうやら、今まで寝ていたようだ。

「今からお昼にしようと思ってたんだけど、食べられそうか?」

立ち上がり、キッチンに向かいながらそう尋ねると、翔は椅子に腰かけながら笑顔で答えてくれた。

「うん!! お腹空いた~!!」

「じゃあ、なにがいい?」

翔は少し迷った後、小さい声で答えた。

「スパゲッティ…」

「了解。」




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