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BL~中編・長編集2~

第9章 ~番外編②~

「ふぅ…お腹いっぱい…」

「結構食べたね。」

夕飯も食べ終え、食器を流しに置いて翔の隣に腰かけた。

「ねぇ…弘樹…」

「ん? なに?」

声をかけられ、テレビから視線を移す。

「…………」

「……翔? どうした?」

翔が黙り込んだのが不安になり、もう一度聞いた。

「あのさ…朝、なに言おうとしたの?」

「朝……?」

そう聞かれて、朝のことを思いだす。

あぁ…そういえば、まだ言ってなかったな。

「言ってほしい?」

「うん…」

素直に頷いた翔に、念を押す。

「一回しか言わないから、ちゃんと聞いとけよ?」

「わかった。」

翔が頷いたのを確認すると、俺は翔の左手を持ち上げ、手の甲にキスを落として告白した。

「愛してる。」

「……っ///」

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