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とあるホストの裏事情・完

第11章 やっぱり、大好き

ホントは俺だって遥がグイグイいきそうなのは予想ついてたから押そうと思ったよ?けど想像以上に将悟の隣きっちりガードしてっから、逆に行きづらいし…恋人って言ってるわけでもないし…

そんなことを思っていたら、将悟に肩を抱かれた。

「何そんな暗い顔してんの。楽しくない?」
「えっ、ちょ おまっ、近い!」
「んー?」
「んー、じゃねぇよ!酔ってんのか」


普段あまり酔わない将悟が、ほんのり顔が赤くなっている。
どんだけ酒入れたんだよ、遥……


っていうかもう将悟近いわ!!!

「おいちょっと将悟。寝とけよ?」
「あ?やだし、まだ飲む」

そう言って、またグラスを手に取った。
……絶対聞かねぇな、これ。
まぁ最近疲れてたし、ちょっとは発散させてやるかな。

俺はその場で酒をもう一杯飲んだ。

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