テキストサイズ

とあるホストの裏事情・完

第13章 全てが

「はぁっ、…」
「っは…」

部屋には、二人の甘い呼吸だけ。


コポッ、と俺のを引き抜くと、出したものが垂れてきた。
それが妙にいやらしかった。
最後に、研斗の額にキスをした。



◇◆◇◆◇◆



「将悟、激しすぎ」
「あんなんで激しいとか言ってたらこの先持つか分かんねぇよ?」
「…えっ、マジかよ」

そう言って、横に寝ている俺の髪をすく。


「将悟は… 気持ちよかった?」
「ん… 気持ちよかった。でも、もうちょっと気持ちよくなれるかなー、とも思った」
「はぁ? 今の俺にはあれが限界」
「“今の”だろ、それは。また後々慣れてくんだから」


腰を押さえながら、いてて、と言っている研斗の頭を撫でる。
すると、気持ち良さそうに目を閉じた。

その瞬間すぐに枕に顔を埋めたから、キスはできなかったけど。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ