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とあるホストの裏事情・完

第16章 大切

「将悟は、お、れの… だよな…」


っあー、恥ずかし…
何言ってんだよ、俺…

そう言うと、ふわっ、と温もりを感じる。


「しょう、ご…」
「独占欲?」
「っ、うん」

耳元で、低い声で囁いてくるから
ドキッ、とした。

「俺のこと好き?」
「うん…」

俺を抱き締めている手に力が入るのが分かった。

「俺は、愛してる」
「っ…ん」


急に言われた言葉は
鼓膜に伝わり、
身体を震わせる甘い刺激へと変わる。

恥ずかしさのあまり将悟の肩に顔を埋める。
やっぱり、包まれるのって
いいなぁ…

暖かい温もりも束の間、激しいキスをする。



「んぁっ、待っ… ぅ」

そのままソファーに押し倒される。
上に乗っている重みも、将悟なら愛情で全て許してしまう。



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