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とあるホストの裏事情・完

第19章 お前は猫で、お前も猫。part2

「・・・好きだよ、もちろん」

んだよ、安心した。
黙り込んでるから男なら誰でもいいんだと思った。


「なんなんだよ、その間は」

笑い混じりに言うと、一瞬だけ氷悠も笑って
そしてそのまま真顔になった。

「俺・・・今、女抱いてんだよね」
「・・・今? てことは、お前バイ?」


今って、最近のことだろうな
バイ・・・?


「・・・暇ができたら、抱いてる。女から連絡あったら、抱いてる。
あぁもうダメなのは分かってんだけどな・・・」
「・・・なんで、そんなことしてんだよ。好きじゃない相手とするくらいなら
遥としろよ」
「俺、遥とはできない・・・」
「は?なんでだよ」


俺は、なんかいけないこと聞いた気がしたから
酒を渡した。
酔えばなんとかなるだろ、って思って。

ちょっとだけウイスキーを飲んで、息をついた。
絵になるなー、コイツ。


氷悠は、ゆっくりと話し始めた。

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