無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

義理の弟？
ぎりのおとうと？
ギリノオトウト？
GIRINO OTOUTO？




「研斗くんの、一番最後のお父さんの子供だよー！研斗くんが出て行ったときには僕、とっくにこの世にいたから。
でも、会ったこと無かったな～。僕産まれてからずーっと、この家にいたから。ホントは研斗くんに会ってみたかったんだよ？ ずっと」

あー･･･なるほどな
母さん、ここに来てたのか
だからいっつも帰っても誰もいなかったのか
そっかそっか、そうだよなー

二人の子供のほうが可愛いもんな
いや、しょうがねーよこればっかりは

俺は所詮連れ子だから。
母さんが捕まえてくる相手が合わねーたけなんだよ
優しい親父なんて･･･いたこと無かったわ




「目隠しとるよ？」


視界が明るくなる。
でも･･･ぼやけてる。きっと眩しいからだよなー
うん、そうだそうだ


「研斗･･･」
「あ･･･？なんだよ、お前。俺の弟？はっ･･･全然似てねー」
「研斗･･･泣いてる･･･」