とあるホストの裏事情・完
第23章 大切なあいつは ー 将悟side ー
『仕事が終わるまで、隣のファミレスで待ってます。終わったら絶対に来てくださいね?』
屈託のない笑顔を浮かべてそう言う絢の顔が思い浮かぶ。
いますぐにでも顔面に一発かましたい気分。
仕事が終わったのは深夜1時。
足早に店を出て、ファミレスに向かう。
「いらっしゃいませー!」
カランカラン、という音と共に店員の明るい声がした。
「何名様ですか?」
「待ち合わせです」
「かしこまりました」
こんな時間、こんな店にいる人は少なくて。
絢は簡単に見つかった。
「おい」
「あーっ、客相手にその態度はないんじゃないですかぁ?」
「誰が客?今となってはただの誘拐犯だ」
「ひっどーい。まぁいいや。 なんか頼みます?」
「早くつれて行けよ」
「・・・じゃあ出ましょっか!」
「ありがとうございましたー!」
店員の明るい声を後ろに、俺たちは店を出た。
無言で絢についていく。
その間、絢はスキップをしたり鼻歌をうたったり。
余裕で自由に夜の町を歩いていた。
着いたのは・・・
「・・・ホテル?」
「そうです。僕行きつけのホテル。めっちゃキレイなんですよ!さ、入りましょ」
「なんでキスするだけなのにラブホ行くんだよ。さっさと外で済ませたらいい話だろ」
「外ではできない話があるんですよ。ささ、入った入った~」
あーもう!
なんなんだよこの男・・・
さっきから、振り回されてばっかりだ・・・
屈託のない笑顔を浮かべてそう言う絢の顔が思い浮かぶ。
いますぐにでも顔面に一発かましたい気分。
仕事が終わったのは深夜1時。
足早に店を出て、ファミレスに向かう。
「いらっしゃいませー!」
カランカラン、という音と共に店員の明るい声がした。
「何名様ですか?」
「待ち合わせです」
「かしこまりました」
こんな時間、こんな店にいる人は少なくて。
絢は簡単に見つかった。
「おい」
「あーっ、客相手にその態度はないんじゃないですかぁ?」
「誰が客?今となってはただの誘拐犯だ」
「ひっどーい。まぁいいや。 なんか頼みます?」
「早くつれて行けよ」
「・・・じゃあ出ましょっか!」
「ありがとうございましたー!」
店員の明るい声を後ろに、俺たちは店を出た。
無言で絢についていく。
その間、絢はスキップをしたり鼻歌をうたったり。
余裕で自由に夜の町を歩いていた。
着いたのは・・・
「・・・ホテル?」
「そうです。僕行きつけのホテル。めっちゃキレイなんですよ!さ、入りましょ」
「なんでキスするだけなのにラブホ行くんだよ。さっさと外で済ませたらいい話だろ」
「外ではできない話があるんですよ。ささ、入った入った~」
あーもう!
なんなんだよこの男・・・
さっきから、振り回されてばっかりだ・・・