とあるホストの裏事情・完
第29章 氷悠 × 遥
「なっ、に… それ…」
「俺は今の関係が辛い。 てか、昔からずっと」
「昔から… ずっと…? 僕のこと、オカズって、恋愛対象って…」
「あ、オカズにしてたのは高校卒業したあと」
「そんなこと聞いてないよっ!!」
なんでこいつ涙目なんだよ
何を思ってんだよ。
あーくそ、女より手強い。
「そんなこと、言われたらさぁっ、僕らもう… 友達じゃなくなんじゃん…」
「俺は、それでいいと思ってる」
「っ、なんで、そうやって!」
「俺が今まで友達として遥にしてきたことは、変換したら全部恋愛になることばっかだったんだけど」
「そんなこと、わかんないよ…」
とうとう、うつむいてしまった遥。
おいおい、泣いてんじゃねーか
もう二十歳なるんだろ、お前。
頼むからさ、泣くなよ…
「う~っ…うえ…っ」
「……ごめん。 俺だけ、変なとこ行ってた」
「…うっ、うっ、んえ~っ…」
そのまま抱き締めてやりたいって思ったけど、こいつがここまで来た意味がなくなってしまう。
華奢な身体と、俺とはけっこうある身長差に頼り
来ていたロングコートを遥の頭から被せ、抱き寄せた。
「俺は今の関係が辛い。 てか、昔からずっと」
「昔から… ずっと…? 僕のこと、オカズって、恋愛対象って…」
「あ、オカズにしてたのは高校卒業したあと」
「そんなこと聞いてないよっ!!」
なんでこいつ涙目なんだよ
何を思ってんだよ。
あーくそ、女より手強い。
「そんなこと、言われたらさぁっ、僕らもう… 友達じゃなくなんじゃん…」
「俺は、それでいいと思ってる」
「っ、なんで、そうやって!」
「俺が今まで友達として遥にしてきたことは、変換したら全部恋愛になることばっかだったんだけど」
「そんなこと、わかんないよ…」
とうとう、うつむいてしまった遥。
おいおい、泣いてんじゃねーか
もう二十歳なるんだろ、お前。
頼むからさ、泣くなよ…
「う~っ…うえ…っ」
「……ごめん。 俺だけ、変なとこ行ってた」
「…うっ、うっ、んえ~っ…」
そのまま抱き締めてやりたいって思ったけど、こいつがここまで来た意味がなくなってしまう。
華奢な身体と、俺とはけっこうある身長差に頼り
来ていたロングコートを遥の頭から被せ、抱き寄せた。