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とあるホストの裏事情・完

第29章 氷悠 × 遥

遥の家は、普通のアパート。


高校の時からずっとここで
独り暮らしをしてて、何回も何回も上がったことのある家だ。


帰りの車の中で、ラジオから女の声が聞こえる。

それもほとんど耳に入ってこない。

遥も、ぽーっと窓の外を見つめてる。

街はイルミネーションの光で
いっぱいになっている。

クリスマスの日にフラれるなんて
ネタ話にもならない。
要するに、シャレになってねーってこと。
こんな屈辱、二度と御免だ。

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