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とあるホストの裏事情・完

第30章 氷悠 × 遥 -遥side-

「あっつ…」
「ふ、んんっ… ぁむっ…」
「ん、噛むな噛むな。 はーるか」
「んは、あはは、んふー」

唇を甘噛みしてきやがった。
それは俺がしようとしてたのに…!
つか、そんなのどこで覚えるんだよ。

多少のイラつきを覚えて、遥の服を脱がせようとする。
でも、こいつは抵抗しない。

…え、あの、いいのか?


「遥、服脱いでいいの?」
「ん、暑い… 脱がせてぇ…」
「はい、バンザーイ」

冗談で言ったのに、遥は本当にバンザイをしてスタンバイしている。
あーくそ。
かわいすぎだろ、もう…

迷わず遥の服に手をかける。
少し大きめのニットのセーターを脱がすと、上半身裸になってしまった。

「んー… ひゆうのえっちー。 あっははっ」
「ね、下も脱ごっか」
「えー… なんでぇ? なんで僕だけ裸なの?」

眉間にしわを寄せて、疑問を表される。
さすがに無理か…
なんて思っていたら。

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