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とあるホストの裏事情・完

第6章 強敵はいつも突然に。

バチバチバチバチバチバチバチバチ…

俺とソイツの間に、火花が散りまくる。

その間に取り残された研斗。

おどおどしてるが、まだ顔が赤い。

何せ俺がまだ抱き締めてるからな。

「っちょ、将悟、いい加減離せよっ…」

自分から離れようと、体をよじる研斗の腰を、ガッチリと足で固定した。

研斗はもう、首まで真っ赤だ。

それに嬉しさを覚え、研斗の首に吸い付いた。



「っあ!?ちょ、やめ…今はやめろっよ…んっ」


嫌がる(本心ではないだろう)研斗を押さえ、しっかりと、濃いキスマークを付ける。

「はい、これでコイツは俺のもん。
だから早く出ていけよ。
邪魔すんな空気読め」


フンッと鼻で笑うと、ソイツは


「はいはーい。分かりましたよーだ。
また来るから! 無愛想な弟くんっ♪」

なんて言い逃げして出ていった。

誠也の言葉に唖然とする研斗。

無理もない。


店のNO.1が、自分の恋人のことを

『弟』と言ったんだ。

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