
とあるホストの裏事情・完
第6章 強敵はいつも突然に。
そこだけは決して触れずに、周りをクルクルと円を描くようになぞる。
そうすると、研斗はピクッと小さく震える。
「んゃっ、焦らすな…よぉ…んふぅっ…」
自分で触ろうとするから、俺は先程まで研斗の口を塞いでいた手で、
研斗の細い両手首をひとまとめにした。
「勝手にしちゃダメだろ…
どうしてほしいか言ってくれないと、分かんないよ…?」
「んやっ、んなこと…言えなっ…
はあぁぁっ!!ダメっ…イクっ…」
研斗がイク寸前に、俺はモノから手を離した。
「へっ?」
拍子抜けしたような研斗の声。
残念そうに俺の方に振り向く。
泣きそうな顔をしている。っていうか、もう半泣き状態。
「な…んで…」
涙目で俺に小さく訴えかける。
「だって、勝手にイコうとしてたじゃん。
ダメだろ?ちゃんとおねだりしないと。
俺、出来ないなぁ」
わざとらしくハハッと笑う俺を
研斗はキッと睨みつけたかと思うと、ゆっくりと整った顔を近づけてきた。
「っ…」
研斗は俺にキスをした。
最初は小さなキスだったけど、一回顔を離し、俺の表情を見たところで
もう一度キスをした。
俺の膝に乗って、俺の頭を掴んで、若干上から
何度も角度を変えながら、優しいキスをした。
それだけで俺は満足だった。
俺は研斗の意外な行動に、ただ合わせているだけで。
「っん、研斗…どうした?」
名残惜しくはあったが、顔を離して、でも鼻が触れそうな距離で聞いた。
「っ…将悟が、してくれないなら…俺がやるの。
俺が…気持ちよくさせるの」
「っっ……」
ズッキューーーーン。
俺の胸に一本の、ピンクのハートの矢が刺さった。
俺の顔が自分でも分かるくらい赤くなってきたところで、研斗はもう一度キスをした。
今度は…舌を入れてきた。
俺はうっすらと瞼を開けて、研斗の顔を見る。
一生懸命深いキスをする研斗の表情は、少し汗ばんでいて、妙に艶っぽくて。
気持ち良さそうに眉を下げ、夢中で俺にキスをする。
この表情は、俺にしか見せない…特別な…顔。
そう思うと、自分は幸せ者だと思った。
そうすると、研斗はピクッと小さく震える。
「んゃっ、焦らすな…よぉ…んふぅっ…」
自分で触ろうとするから、俺は先程まで研斗の口を塞いでいた手で、
研斗の細い両手首をひとまとめにした。
「勝手にしちゃダメだろ…
どうしてほしいか言ってくれないと、分かんないよ…?」
「んやっ、んなこと…言えなっ…
はあぁぁっ!!ダメっ…イクっ…」
研斗がイク寸前に、俺はモノから手を離した。
「へっ?」
拍子抜けしたような研斗の声。
残念そうに俺の方に振り向く。
泣きそうな顔をしている。っていうか、もう半泣き状態。
「な…んで…」
涙目で俺に小さく訴えかける。
「だって、勝手にイコうとしてたじゃん。
ダメだろ?ちゃんとおねだりしないと。
俺、出来ないなぁ」
わざとらしくハハッと笑う俺を
研斗はキッと睨みつけたかと思うと、ゆっくりと整った顔を近づけてきた。
「っ…」
研斗は俺にキスをした。
最初は小さなキスだったけど、一回顔を離し、俺の表情を見たところで
もう一度キスをした。
俺の膝に乗って、俺の頭を掴んで、若干上から
何度も角度を変えながら、優しいキスをした。
それだけで俺は満足だった。
俺は研斗の意外な行動に、ただ合わせているだけで。
「っん、研斗…どうした?」
名残惜しくはあったが、顔を離して、でも鼻が触れそうな距離で聞いた。
「っ…将悟が、してくれないなら…俺がやるの。
俺が…気持ちよくさせるの」
「っっ……」
ズッキューーーーン。
俺の胸に一本の、ピンクのハートの矢が刺さった。
俺の顔が自分でも分かるくらい赤くなってきたところで、研斗はもう一度キスをした。
今度は…舌を入れてきた。
俺はうっすらと瞼を開けて、研斗の顔を見る。
一生懸命深いキスをする研斗の表情は、少し汗ばんでいて、妙に艶っぽくて。
気持ち良さそうに眉を下げ、夢中で俺にキスをする。
この表情は、俺にしか見せない…特別な…顔。
そう思うと、自分は幸せ者だと思った。
