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オレの彼氏は“偽装恋愛主義者”。

第1章 すれ違いと色違い。

ちょっと顔でも洗ってこようかな…。

「わり、ちょっと顔あらっ…え、あ、いてぇ…うっ」

「高尾君、大丈夫ですか?!」

フラフラっとして、しゃがみ込んでしまった。
くっそ、立てない…。

目の前が真っ白になりそう。
耐えろ、オレ…。耐えるんだ…。

貧血か、この感覚は。

「あー、ごめん。ちょっと貧血っぽい」

すーっと、目の前の白い靄が晴れて行く。

「貧血、ですか。火神君」
「おう」

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