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オレの彼氏は“偽装恋愛主義者”。

第1章 すれ違いと色違い。

ん?え?ええええええええぇぇえっ!!?

な ぜ そ う な っ た 。

いやいやいや、おかしいっしょ!
この展開は!!?

と叫びたくなるのをこらえる。

「貧血の君をこのままほうっておくわけにはいきません」

「いや、貧血ぐらい大したことないって…」

「大したことありますよ。火神君、ボクはトレーを片付けてくるので先行ってて下さい」

さっきまでの辛辣な言葉の数々が嘘のように、オレをいたわる黒子。

その変貌ぶりに、真ちゃんを思い出してしまう。


確か真ちゃんも、オレが貧血で倒れたとき「さっさと保健室に行くのだよっ!!」
ってオレを抱えてたっけ。

5分前までは「高尾、煩いのだよ」と言っていたのに。

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