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オレの彼氏は“偽装恋愛主義者”。

第2章 本当の偽装恋愛依存症。

「“…、うん、大体のことは分かったよ。実は今千葉にいる。遠征試合で来たんだけど、許可をいただいてすぐに帝光に向かってみるよ。そっちも向かってくれ”」

「え、遠征中なのにいいんですか!?」

「“ああ、なんとかなる。仲間の危機ならこうするのが当たり前だろう?ああ、それと、冷静に欠いた行動はするなよ。大輝はきっと大丈夫だから”」

ボクは赤司君に全て見透かされてるんじゃないんでしょうか…。

「は、はい、わかりました。お願いします」

「“願われなくても行くよ。じゃあ、後1時間ぐらいで着くから。頼むよ”」

「頼まれなくても行きますよ」

赤司君がふっと電話の向こうで笑うのが分かると、通話は切れた。

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