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オレの彼氏は“偽装恋愛主義者”。

第2章 本当の偽装恋愛依存症。

昼間でもやっぱり混んでいる電車内では、自分は若いから立たないといけないと思い、風景が見えるドアの前に立った。

早く知りたいのに着かないという焦燥に、いい加減じれったい。

しっかりとマナーモードにしたスマホはポケットの中に収まっている。

あのとき、保健室に行くと言ったものの、学校を抜けることが本来の目的だから保健の先生が目を離した隙に、体温計を「33.6」まで下げて帰らせてもらえることになった。

流石に熱くすることは無理があったっスからね。

そして無事荷物を手に入れ、飛び込んだホームの電車に乗り込んだ。

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