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俺のウサギちゃん

第14章 後悔

「ねぇ君…?
もしかして『Mille Fleurs』の店員さんじゃない?
今日、天使の服を着てなかった?」



『Mille Fleurs』は、あたしのバイト先である。

この名前が分かる人は常連さんに間違いないかな?



お店のお客様と分かると、何だかホッとしてようやく口を開いた。




「はい、バイトですが…。
常連の方ですか?」




目が細いから、笑ってないのに笑ってるみたい。

ニコちゃんみたいな人だな…

あたしは、密かにそう思った。




「友達が常連で、僕は今日初めて来たんだ。
僕は、写真を撮るのが趣味だから、いい写真が撮れて楽しかったよ。」



「そうですか…。
また是非いらしてくださいね。」



とりあえず、営業スマイルでそう言った。



「ありがとう。
ところで、駅までかな?」



「はい、そうです。」



「僕も一緒だよ。駅まで送ろう。」



お店のお客様だし、悪い人じゃなさそう…。





「ありがとうございます。助かります!」




雨は、しとしとと降り続き、止みそうもない。




仕方が無いが、この男(ニコちゃん 仮名)に送ってもらうことにした。








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