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俺のウサギちゃん

第15章 不思議なウサギちゃん

長い睫毛に覆われた右目に…チュ
反対の目にも、高い鼻、頬っぺた、耳はハムハムして…最後に唇に…チュ。


「昨日は、ありがとう…///…。」



「何それ?…せいぜい頬にチュウくらいかと…。」



俊くんは、驚いて目を開けあたしを見つめた。



「どう?先週のテレビのロードショーで外人さんがやってたシーン真似てみたけど…。」


「黙っとけよ。台無し…。」


「ふふっ…ゴメン。」


俊くんは、ようやく手をほどいてあたしをぎゅうって包み込んだ。


「みみこは、自分からキスするの初めて?」


「う〜ん…そうか:も?///」


「じゃ、みみこからのファーストキスは俺のだな。てか、広樹さんのも、みみこの意識なかったんだからノーカウントだよ。」


「あははっ、それいい…そうしとこっか。」


俊くんが、あたしを引き寄せさらに抱きしめ、顔を肩に乗せた。


「なぁ…みみこ…今日は、いつもと香りが違うな?」


「そう?あっ今日は、いつものコロンつけてないからかも…。」


「コロン?」


「そう。あたしのおばあちゃんがハーブ農園してて、ハーブから抽出した特製コロンなの。」


「そっか、だからいつもみみこは、いい香りなんだな〜。俺も、あの香り好きだな。何処か懐かしい気持ちになるんだよ…。」


「懐かしい?
そういえば、嫌な夢を見たよ…
ウサギの縫いぐるみに押しつぶされる…。
女の子がいて懐かしい気持ちになったの。
名前を呼んでたような…。」



「ウサギの縫いぐるみに押しつぶされるって、シュールだな。俺は、ウサギの縫いぐるみを押しつぶす夢をみたかもな…。」



「かもじゃなくて、押しつぶしてたよ!あたしを!」






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