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俺のウサギちゃん

第16章 天使と悪魔

丁寧に、ボタンを留めてくれている俊くんの整った顔。



澄ました顔が、小憎らしくもある。



「えい!」



鼻をつまんでやった。



俊くんは、特に動じることなく冷静に顔を横に振り、あたしの手を外した。



「お嬢様、そういったお戯れはおよし下さい。」



執事ですか⁈



驚かすつもりが、逆に驚かされる。


やっぱ、かなわないなぁ。こうも鮮やかに切り返されるとは…。



何か負けた…。


でも、面白そうだから調子にのって合わせちゃった。


ボタンを留め終えた彼に命令する。


「俊、早くスカートを履かせなさいよ。」




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