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俺のウサギちゃん

第17章 二人の小さな巨人

ひとしきり泣いて、落ちついた頃


「綾ちゃん…。僕は、綾ちゃんが何でいつもダメになるか分かる気がする…。」


「え?…。」


「海翔〜、綾ちゃん参ってる時に言わんでも…。」


「ええんよ。聞く…何で?」


「…綾ちゃん、尽くし過ぎるんや…。」



それって、ダメなことなのか?

俺は、尽くされたら嬉しいけどな〜。



「綾ちゃん、何でもしてあげたいタイプやろ?甲斐甲斐しいのも、度を過ぎたら駄目なんや。」


「綾ちゃん、いつも都合のいい女になってるんや。」


「ご飯作って、掃除に洗濯、男が甘えたなったら甘えさせて、お金足らんなったら小遣いやるやろ?」


「何で知ってんの?」


「女として、見れんようなるねん。綾ちゃん、お母ちゃんになっとる。」


「お母ちゃん…⁈」


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