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俺のウサギちゃん

第17章 二人の小さな巨人

「綾ちゃんのせいやないよ。男が悪いんや…。
綾ちゃん、泣かんといて…。空翔が早よ大きくなって綾ちゃん守るから、待ってて。」



空翔は、綾ちゃんの涙を袖でゴシゴシ拭いてやると



「空翔に先こされた…。海翔は、綾ちゃんの計算やない優しさが好きや。海翔なら、大事にするのに。」



海翔は、綾ちゃんの頭をなでなでしてた。



「ありがと…。嬉しいわ。せやけど、あんた達が大きいなる頃には、あたしはおばさんや…。」



綾ちゃんが、さみしそうに俯いた。



海翔が、俯く綾ちゃんにチュッとキスをした。



驚いて顔をあげた綾ちゃんに、空翔がチュとまたキスをした。



「「綾ちゃん、好きや〜!」」


「「……⁈」」


「「真似すんなぁ〜‼︎」」




うん、さすが一卵性…

シンクロ率100%だな!




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