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俺のウサギちゃん

第18章 約束

「おばあちゃんね、夏休みの間は入院しなきゃいけないの。でね、おばあちゃんの代わりにこれを持ってて。おばあちゃんが作ったの。」


ふわふわの、ウサギのぬいぐるみだった。


「恥ずかしいかな?でも、おばあちゃんの代わりに見守ってくれるからね。」


手作りのぬいぐるみを抱きしめると、ふわふわと柔らかかった。


優しい祖母の、温もりを感じる。


「おばあちゃん、僕大丈夫だよ。ウサギさんありがとう。試合にも、連れて行くよ。見守っててね。」


祖母は、僕の言葉を聞いて安心したように微笑んだ。


祖父は、病院を出ると僕を公園へ連れて行った。


「俊、ばあちゃんの事は、気にすんな。おめえは悪くね。」


祖父の気遣いに、涙が溢れた。


「おじいちゃん、ごめん…。ごめんなさい。」


祖父は、何も言わず頭を撫でてくれた。


「おじいちゃん、先に帰ってて遊んだら帰るから。」


僕は、一人になりたかった。

一人になって泣きたかった。

でも、泣く所は祖父に見せる訳にはいかなかった。

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