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俺のウサギちゃん

第18章 約束

茜色に染まったみみちゃんは、恥ずかしそうに上目遣いでお返事してくれた。


「はい。あたし、俊ちゃんのお嫁さんになりたい!」


「え⁉︎ 本当に?」


「だって、俊ちゃん夕陽を浴びてキラキラの王子様みたいなんだもん。あたし、お迎えに来てくれるの待ってるね。」


にっこり笑うみみちゃんの方が、夕陽を浴びてキラキラのお姫様みたいだ。


確かに、少年期の俺は絵本の挿絵の王子様カットに見えなくもない、ワンレンショートボブだったのだが。


この時ばかりは、母親の趣味に付き合っておいてよかったと思った。


とにかく、みみちゃんが待っててくれると言ってくれた。


舞い上がった僕は、王子様が姫にする手の甲にキスというのをみみちゃんにして


「約束の印だよ。」


と決めセリフを言った。







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