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俺のウサギちゃん

第21章 お迎えにて

「ねぇ俊くん…この御守り、昔あたしが持ってた御守りに似てるの。これって…もしかして、あたしの?」


あたしは、思いきって俊くんに聞いてみた。


「あの御守りは、貰ったんだ…。小さい頃に…。」


俊くんは、遠い目をして答えた。

肝心な所は、答えてくれない。

あたしは、緊張のあまり手汗が滲んで来た。


「あの…誰に?」


俊くんはあたしを見下ろし、あたしの鼻に指でチョンチョンってすると、顔を近づけて耳元でおもむろに


「ひ・み・つ」


と答えて、ニヤッと笑った。


「な…⁈なんで〜?教えてよ〜!」


「こんなトップシークレットは、タダじゃ教えられないだろ?」




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