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俺のウサギちゃん

第22章 俊の家

俊くんは、ピアノの曲が聴こえてた部屋のドアを開けた。


リビングらしき部屋に、大きなグランドピアノがある。

俊くんのお兄さんと、綺麗なお姉さんがこちらを見てた。


「げーっ、透子さんまで…今日は、出掛ける予定だろ?」


俊くんは、ずいぶんと慌ててた。


「ふふふっ、俊ちゃん。あたしの留守中に、ナニする気だったの〜?可愛いウサギちゃんね?紹介しなさいよ。」



「こちらは、蒼井 みみこさん。俺の彼女だよ。みみこ、母の赤石 透子(あかいし とうこ)と二番目の兄貴の蓮(れん)だよ。」


俊くんのお母様⁉︎若〜い!
ロイヤルブルーのイブニングドレスにキラキラと輝くダイヤのネックレスが眩い。

俊くんによく似た、切れ長の強い瞳が印象的な、凄い美人さんだ。


「はじめまして、蒼井 みみこです。お邪魔してます。俊くんのお母様ですか?お姉さんかと思いました。」


「きゃん!この子可愛いわね。みみちゃん?あっ、私のことは透子さんって呼んでね。」


「赤石 蓮です。よろしくね。君がみみちゃんかい?俊、彼女できたのか?」


そう言う俊くんのお兄さんは、和服男子。長い黒髪を後ろでゆったり紐で結んでるのが、妙に色気がある。


俊くんのお兄さん…。着物が似合ってて素敵♡
俊くんを優しくして、大人っぽくした感じだぁ。


「さっきのドビュッシー、素敵でした〜。」


「ありがとう。聞いてくれたの?」


「はい!」


俊くんのせいで、途中までしか聞けなかったケド…。



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