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俺のウサギちゃん

第22章 俊の家

「着替えてたの?」

俊くんが、あたしの頬を撫でながら尋ねる。

「うん、透子さんに…新作をくれたの。」

あたしは、ちょっぴりモジモジする。

Tバックなんて、始めてだし、なんか攻めすぎてる感が半端なくて。俊くんに、引かれちゃわない?


「何か飲む?」

「うん、何か飲みたい。」


俊くんは、隣のキッチンへ行き紅茶の用意をしだした。

温めたワイルド ストロベリー柄のティーポットに、銀のティースプーンで紅茶の茶葉を多めに入れる。

熱湯を注ぎ、ガラスの砂時計で時間を丁寧に計った。
グラスには氷を沢山いれ、時間通りに蒸らした紅茶を注ぎ入れる。


あたしは、俊くんの手際のよさにうっとりと見惚れちゃってた。


綺麗な琥珀色のアイスティーが出来た。
さらに、バニラアイスとミントの葉を飾り、お洒落なアイスティーフロートが完成した。

「どうぞ、お待たせ。」

細長い銀のスプーンと、ストローを差し出された。


「美味しい〜‼︎ 」


緊張で喉はカラカラ、のぼせ気味のあたしは、一気に食べちゃった。


「よかった…。やっと自然に笑ったな、みみこ。緊張し過ぎだろ?なーに意識してんだ。」

「だって、透子さんが…。」

「押しが強いからな…強引に着替えまで、悪いな。悪気はないんだよ。何か気に障る事言われた?」


えーーっと?
『食べられんのよ』って……///。


「な、何も、と、とくにありませんでし。です。」


「カミカミだな……ならいっけど。」


ピロリン♪
俊くんの携帯が鳴る。

「透子さんだ。メール?」

メールを開けて見ると一言。




『必ず避妊するのよ‼︎ 』




「俊くん、透子さんから緊急?」

「いや、ただのお節介だよ。」



透子さん…やり過ぎだよ。
かえって萎えるっつーの……。





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