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暖かい太陽のような広兄。

しかし、今日は麗しい月の憂いを思わせる色気を漂わせていた。


あれ？


「………もしかして、ちい兄？ 」


「正解。よくできました。」


頭をよしよしと、撫でられくすぐったい。


彼は、藍川 千聖 (あいかわ ちひろ)

広兄の弟、つまりななみのもう1人の兄だ。

ちひろと、小さいお兄ちゃんを掛けて、ちい兄と呼んでた。


「ちい兄、帰ってたんだ。ちい兄が、エントリーしてたの？びっくりしたよ。」


あたしは、ちい兄にバッチを渡した。


「俺は、広兄の代理だよ。エントリーは広兄だ。兄貴は、料理を作らないといけないから。」


ちい兄は、バッチを受け取ると胸にそれをつけた。