テキストサイズ

俺のウサギちゃん

第25章 お客様感謝祭 Ver.1

美織さんに、ここで会うのもビックリなのに、まさか話しかけられるとは…。


…オススメかぁ〜。


「コレなんか、どうですか? 」


あたしは、黒地にピンクと白の牡丹の花の刺繍の入った、チャイナドレスを勧めてみた。


「わあ〜、素敵ね!試着してもいいかしら?」


「はい!どうぞ。」


美織さんて頭から指先まで、なんて言うのかな〜…女の人だ。

ちょっとした指先のしぐさや、微笑みで目を奪われてしまう。

女として、すでに敗けてる。

もう完敗だよ。トホホ〜…。


「ねぇ、どうかな?」


チャイナドレスは、美織さんに凄く似合ってた。

スタイルの良さをさらに際立たせ、スリットから綺麗な脚がチラッと見えるのが、またエラく色っぽかった。

こんな人が、俊くんを狙ってるなら、あたしなんて負け負けだよ。しょぼボボ〜ン。



「あなた、もしかしてみみちゃん?俊の彼女の?」

「えっ⁈…」


な、なんで分かったのかな?ビクついてると


「だって〜、俊のタイプだもん。俊は、こういうタイプが、昔っから好きだったのよね。」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ