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俺のウサギちゃん

第27章 お客様感謝祭 Ver.2

それにしても…相談したいこと?

何だろ…何だか美織さん、恋してるみたいだった!

ふふっ、美織さんほどの人が…誰かなぁ?


今日もお店は大盛況で、あたしは雪乃さんの言葉も美織さんの事も忘れるくらい、忙しく働いてた。

俊くんやななみたち、コンテストメンバーの事を気に掛ける暇もないくらいだった。


すでにお店の会員の人には、メールで新イベントの予告がしてあったらしく、そのイベント見たさにお昼前には行列ができる有様だった。



お昼休みになったあたしは、バイトたちが食べるまかないに想いを寄せながら、フラフラと休憩所へ向かった。


そこへ、美織さんにまた声を掛けられた。


「みみちゃん〜!写真撮ろうよ〜!
もうすぐ、時間なの。」


呼ばれた先は、見事なプロポーションのセクシーセーラー戦士のコスプレをした美女軍団。


さっすが、美織さんのお友達デス。
眩しい!


セーラー戦士よろしく皆んなで一緒に写真を撮って貰った。



「 この子よ! 俊の彼女 ‼︎ 可愛いでしょ♡ 」


えっ⁉︎
俊くんを知ってるの?



「 俊に彼女かぁ…。あれだけあたしがモーションかけても落ちなかったのにねぇ…。」



そう言ったのは、金髪のツインテ、セーラームーンの仮装の美女だった。



「あたしと彼女、タイプ似てない?イケると思ったんだけどなぁ。」



「美姫(みき)ちゃん、俊はみみちゃんみたいのがタイプなのよ。見た目だけじゃなく、中身も…ね。」



美姫ちゃんと呼ばれた美女は、あたしをジロリと睨んで


「ふ〜ん…。」


なんだか、顔は可愛いのに怖い人だ。あたしの耳元で囁いた。




「 …あたしが俊の初めての女なの。
よろしくネ、みみちゃん。」




えっ⁈



聞き返す間も無く、ギリッと握手して一睨みすると


「 俊と仲良くね〜!」


今度は、お花が咲き誇るように、ふんわりと微笑まれ軽やかな足取りでお店を立ち去った。


握られた手が、ジンジンと痛む

胸の芯が、凍りついたみたい

あたしは呆然とその場に立ち尽くした。








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