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俺のウサギちゃん

第28章 お客様感謝祭 Ver.2.1 〜壁ドン祭り開催〜

バカ勇介!
本気でキスする気か?

僕は、焦って顔を左右に振る。

僕の焦った顔を楽しそうに覗きこむと
嫌がる僕に構わず、キスをしたっ ‼︎



すぐさまカーテンが、閉められた。




「ななみ様 ‼︎ キスされてたーー‼︎ 」

「素敵過ぎ〜!BL思わせる〜

ドキドキ半端ないよ。」

「生キスっ‼︎ 凄いー!イイなぁ。」

「ななみ様、可愛かったぁ〜〜。」

「勇介くんのファンになろっと!」



観客席からは、悲鳴のようなどよめきと、割れんばかりの拍手で茹だるような熱気が湧き上がってる。


僕を、キスから解放した勇介はニコニコの笑顔で屈託なく笑ってたけど、両手は壁のままだった。


「バカ勇介!
早く手を離せ‼︎ 」


「な〜なみ!可愛かったぜ。
お代わり…いい?」


「……///。
バカッ‼︎ もういいだろ?」


「いただきまっス。」


食べるように唇を挟まれ、勇介の唇の柔らかさを感じて変な気分になってきた。

抗議しようと口を開ければ、ベロちゅうまでしかけてきやがる!

勇介の奴っ!
後で覚えてろよ〜!

恥ずかしくて、泣きそうになるのに口の中はクチュクチュと舌を絡みとられ気持ちよくされる。

勇介は僕を存分に味わい、ようやく解放して手首を離した。


「な〜なみ、可愛い。涙目じゃん。
泣くほど美味しかった?」


僕は、勇介を睨みつけ、奴の胸を押しのけて舞台を急いで駆け降りた。





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