俺のウサギちゃん
第30章 お仕置き? or ご奉仕?
「いや〜、今日も暑いね〜。」
あたしは、慌てて取り繕うケド
俊くんは、意地悪そうにニヤリと笑ってた。
「意地悪な顔で、笑わないでよ〜。」
「俺が、意地悪?
意地悪は、みみこだよ…。
昔の俺の事、すっかり忘れてたんだから。
俺なんか、みみこがピアノ習ってたコトや大好きなお兄ちゃんの話まで覚えてるのに…。」
俊くんは、口を尖らせ不貞腐れてみせる。
「うっそー、あたしそんな話までしてたの?」
「そう、俺たち沢山話したんだぜ。
みみこがピアノを習ってるのは、発表会でドレスが着られるからだろ?
お姫サマみたいなピンク色のドレスが着たいのって言ってた…。」
あたしの記憶の中の俊くんは、ウサギの縫いぐるみを抱えた可愛い女の子とお守りのコトぐらいでほとんど覚えていないのに…
俊くんの記憶の中のみみちゃんは
色褪せることなく、お話の内容まで覚えてた。
「だから、俺もピアノ習ったんだ。みみちゃんが習ってたから。
ホントに何も覚えてないんだな。」
だから、ピアノが上手だったんだ。
あたしのせいだったなんて…。
俯いた俊くんに、あたしは申し訳なくて堪らない気持ちにさせられた。
あたしは、慌てて取り繕うケド
俊くんは、意地悪そうにニヤリと笑ってた。
「意地悪な顔で、笑わないでよ〜。」
「俺が、意地悪?
意地悪は、みみこだよ…。
昔の俺の事、すっかり忘れてたんだから。
俺なんか、みみこがピアノ習ってたコトや大好きなお兄ちゃんの話まで覚えてるのに…。」
俊くんは、口を尖らせ不貞腐れてみせる。
「うっそー、あたしそんな話までしてたの?」
「そう、俺たち沢山話したんだぜ。
みみこがピアノを習ってるのは、発表会でドレスが着られるからだろ?
お姫サマみたいなピンク色のドレスが着たいのって言ってた…。」
あたしの記憶の中の俊くんは、ウサギの縫いぐるみを抱えた可愛い女の子とお守りのコトぐらいでほとんど覚えていないのに…
俊くんの記憶の中のみみちゃんは
色褪せることなく、お話の内容まで覚えてた。
「だから、俺もピアノ習ったんだ。みみちゃんが習ってたから。
ホントに何も覚えてないんだな。」
だから、ピアノが上手だったんだ。
あたしのせいだったなんて…。
俯いた俊くんに、あたしは申し訳なくて堪らない気持ちにさせられた。