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俺のウサギちゃん

第30章 お仕置き? or ご奉仕?

俊くんは、身を屈めてあたしの耳たぶを引っ張ると、妖しく響く低い声で囁いた。



「ハーゲンダッツと、
こ、ん、どーむ、ね。
覚えたかな?」


小さな子供に、言い聞かせるように優しくゆっくりと悪魔の買い物リストを教えられる。


「む、無理無理、絶対にムリーーー‼︎ 」


すると、片眉をあげ
人差し指をスッとあたしの鼻にツンツンってしながら


「お、し、お、き…だろ?」


うわぁ〜
何て楽しそうな顔…。



「ささっ、初めてのお使い。
頑張って?」


あたしの背中をポンと叩いてコンビニの自動ドアへ押し出した。


ウィーン!


無情にも、コンビニの自動ドアがサッと開く。

振り返ると俊くんは、手をヒラヒラと降って極上の笑みで見送ってる。



ちょ、一人で買うの〜?
恥ずかしいよ〜…‼︎


コンビニの店内を、グルグルと巡るうち目的物らしきパッケージが目に入った。

キョロキョロと辺りを見渡せば、金髪の髪を束ねたお兄さんが通路を通過中。


む、ムリーー‼︎



ひとまず、アイスコーナーでハーゲンダッツを手に取ると、もう一度あの一角へ戻ってみた。


先ほどのお兄さんは、買い物を済ませてレジに並んでる。


今度こそ、と思うが…


えっ…
どれを買えばいいの?


極うす
うすピタ
002





ピンクやシルバーやら綺麗なパッケージの箱が陳列棚に並んでる。


商品名から、たぶんこれらだろうとジッと目を走らせた。








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