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俺のウサギちゃん

第30章 お仕置き? or ご奉仕?

ウィーン!


コンビニから出たあたしは、買い物袋を俊くんに無言で手渡すと、スタスタ歩き出した。


「お疲れさん。初めてのお使いは、どうだった?」


「……。」


あたしは、何も言わずに歩き続けた。


「みみちゃん?
何か足りないよ?
こんどーむ買い忘れてる。」


…結局、どれ買ったらいいかも分かんなかった。

途方にくれて、ハーゲンダッツだけ買って出て来ちゃった。


「な、無かったもん!ごめんなさい。」


こんな買い物は、沢山だよ〜!

あたしは、バレバレな嘘をついて乗り切ろうとする。

すると、俊くんは『 初めてのお使い 』のテーマソングを口ずさみ


「じゃ、次のコンビニ
行ってみよ〜。」

「いやぁ〜!もうムリぃ〜!」


クスクスと笑う俊くんを追い抜いて、サッサとお家の方へと逃げ出した。


あんな恥ずいモン
堂々と買えないよ〜‼︎

俊くんの馬鹿ぁ〜!オニ〜!悪魔!


「みみこ、ストップ!
お仕置きだろ?」


あたしはビクリと足を止め、恨めしそうに俊くんを振り返った。




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