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俺のウサギちゃん

第10章 告白

あたしと俊くんは、
顔を見合わせて笑い転げていた。



「桃井先生ったら、いつの間にいたのかなぁ〜…。
全然気づかなかったよ。」



「俺が、保健室に来た時は居なかったぞ…
こっそり忍び込んで様子を伺ってたに違いないぜ。」



「あははっ…桃井先生お茶目というか…
先生が忍び込んでるとこ
想像したら可笑しくてたまんないよ〜。」



「だな〜…
しかも、いいところで止められたしな。」


俊くんは、ニヤッと笑った。


ボン……///ひゃう〜…


そんなコト言わないで!


俊くんは、そんなあたしを見て


「あれ?…続き…やりたい?」


「…けけけっこうです。」


あたしは、慌ててブンブンと頭を振る。



「あははっ
そんなすぐ否定しなくても
みみこ…顔真っ赤…。
なーにを想像したのかな?」



俊くんは、イタズラっ子みたいに
あたしの顔を覗きこんだ。


「なんでも無いですよ〜…。」


あたしは、ますます赤くなって俯いた。


「まぁいいや…。そのうちな…
じゃ そろそろ帰ろっか?」


そ…そのうちって〜…。


「…うん。」


あたしが頷くと、
俊くんは照れ臭そうに


「ん……。」


と、あたしに大きな手を差し出した。


おずおずと差し出された手を握ると
優しく手を握り返し、


「一緒に帰ろ。」


って優しい声で囁いた。








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