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俺のウサギちゃん

第11章 謎のアルバイト

立ち上がると、中庭がぐるりとよく見渡せる。

今は、新緑が美しい初夏の始め
薄いピンクのシバザクラや薄紫のロベリアが生い茂る。黄色や紫のパンジーが咲き乱れ、可愛らしいスズランが風で揺れていた。



「ここの庭…癒されるな…。」



あたしと、同じコト

俊くんも思ってくれてる

そう思うと何だか胸がジーンとしちゃった。



手をぎゅう〜ッて握り返して



「俊くんの彼女にしてくれて

ありがと。

なんか…幸せな気分。」



うつむいて

ゴニョゴニョとお礼を言った。



「ん⁇よく聞こえない⁇」



ちょっと意地悪く微笑みながら顔を覗きこんでくる俊くん。



「だからぁ、もぅいいもん!

な、なんでもないデス…///。」



何で急に、こんなコト言い出しちゃったのかなぁ⁈

恥ずかしくなって俯いた。



俊くんは、あたしの脇に手を入れ、ふわっとベンチの上にあたしを立たせた。



ベンチの上に乗ると

あたしの目線は俊くんと重なる。



「フフッ

もう一回聞きたかったんだけど

俺の方こそ、ありがとな!

彼女になってくれて

みみこは俯いた時こんな顔をしてたのか?

首まで真っ赤にして可愛いな。」




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