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あたしは、人混みを前にオロオロと佇んでいた。


……あの3人…凄い人気


俊くん…やっぱ大人気だぁ


ここから見ても凄いイケメンだって分かるもん


何だか気後れしちゃうよ


あたしは しょぼんと俯いた。



「みみこ〜‼︎お前も来い‼︎」



突然、名前を呼ばれたあたしは、ハッと前を見た。


俊くんが手を差し出して、誘ってる。


やだ！


恥ずかしいよ…///。



あたしはフルフルと顔を振り、隠れようと小さくなった。



しかし、俊くんが手を伸ばした先から 心当たりのない者が除けられ 人混みがあたしの前でパックリと割れていた。



「モーゼか…。」



ななみの小さなツッコミに、勇介は吹き出した。