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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

「お、あそこに山寺みたいなのがあるっ!!」

切り立った崖の上にへばりつくように建てられた山寺を発見した。

山賊とはいえさすがに山歩きに疲れた頃だったので急いでその寺へと向かった。

山門を潜り、境内に入った、その時だった。

「喝ッッ!!」

無人だと信じて疑わなかった寺から住職が現れ、みぃみぃたちに怒鳴り付けた。

「お主ら……何者だ?」

住職が戸惑うのも無理はなかった。

みぃみぃたちは常にスーツやタキシードなどを着ている。

どう見ても山賊には見えない。

「俺たちは山賊だっ! とはいってもいい方の山賊だからな」

せっかく山賊であることを隠せているのにみぃみぃはいつもこうやってカミングアウトをしてしまう。
そのたびに仲間たちはため息をつかねばならない。

「いい方の山賊?」

住職は少し微笑みながら首をかしげる。




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