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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

「いつの情報よ、それ。いまここに人間がいるはずないでしょ」

あきれて笑う。

「そうですよね……すいません……」

「あなた、面白い子ね……まあ今回は許してあげる……帰りなさい」

「えっ……いいんですか!? ありがとうございます!!」

驚いて喜ぶゆきめにゆずは微笑む。

(この子、死を覚悟して父親を探しに来てたのかしら……大したもんね……)

「ゆず様、そんな勝手な判断をしてはっ……」

「文句あるの?」

ゆずの睨みに部下たちは言葉をなくす。

「それじゃ失礼します……」

気が変わらないうちに逃げようとゆきめは焦って立ち上がる。

「あっ……」

その瞬間にさらしに巻いてあった銘包丁ダイナゴンが落ちる。

「す、すいません……」

それを見た瞬間、ゆずの顔がひきつった。

「こ、小娘っ!! それどこで手に入れた!?」

「えっ……これはお父さんが私に……ダイナゴンになにか問題でも!?」

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