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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

その瞬間、ゆきめが握るダイナゴンが紫色に光を放つ。

いくつもの細い光の束がダイナゴンから溢れ出し、ゆきめを包んでいった。

「な、なんなのっ!? なにこれっ!?」

それに一番驚いたのは所有者であるゆきめだった。

「しまったっ……覚醒をはじめてしまったッッ!!」

ゆずは慌てて剣を降り下ろす。

「きゃあっ!!」

次の瞬間、ゆきめの意思とは関係なく、ダイナゴンは自ら意思があるかのように動き始め、ゆずの剣と刃がぶつかる。

「なにっ!?」

まるでゴボウでも切るかのごとく、ゆずの剣が切り落とされた。

そしてダイナゴンはゆずの顔にめがけて突き進む。

「あ、危ないっ!!」

もはや握っているだけのゆきめはゆずに叫んだ。

「くそっ!!」

堕天使はとっさに体を引き、回避する。

しかしその凶刃はゆずの翼を抉るように斬っていた。

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