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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

シャルルが閉ざされた森を選んだ理由は他にもあった。

シャルルが放つ覇気があれば野生の動物が近付いてこないからだ。

そうなればこの森は安全で広大な隠れ家だ。

ガサガサッ……

草が揺れ、何者かの気配を感じる。

「誰だっ!?」

シャルルはともこの前に立ち、藪のなかに叫ぶ。

「あっ……」
「君はっ!?」

草むらから現れたのは憔悴しきったゆきめだった。

「と、ともこちゃんとシャルル……!!」

「ゆきめちゃん、どうしたのっ!?」

中央卸し市場で友好を深めた二人の意外な場所での再会だった。

「と、ともこちゃん……!!」

ゆきめは涙を浮かべ、ともこに抱きついた。

何があったかはわからないがよほど辛いことがあったのだろう。
ともこはゆきめを抱き締めてあげた。

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