闇の王と光の騎士
第11章 戦慄の国内浄化作戦
「親分になにするんだっ!!」
ちびりの元隊長は剣を抜き、原住民戦士に斬りかかる。
「待ってッ!! ダメッ!!」
澪の制止も虚しく、元隊長は原住民の戦士、ボラウェイを斬りつけた。
「イギャヒィィイイ!!」
ボラウェイの悲鳴が響いた。
「馬鹿っ!! なんで……」
「だって親分、こいつらから襲ってきただぜ……」
「だからって……」
周りの戦士たちも吠えるように叫んでいた。
その声は悲しく泣いているようにも聞こえた。
その声を聞き付け、村から続々と村人が飛んでくる。
「ッッ!! ボラウェイッ!?」
その先頭を走ってきた人物に一同は驚く。
「し、紫響さんっ!?」
紫響は血で汚れることも厭わず倒れたボラウェイを抱き上げる。
澪のとんでもないことをしてしまったという気持ちは更に強まる。
言葉が通じなくても、原住民も人間なのだ。
動物のように殺していいはずがない。
「貴方たちね……ボラウェイを殺したのはっ!!」
紫響の顔はこれまでに見せたことがないほど怒りと憎しみに満ちていた。
ちびりの元隊長は剣を抜き、原住民戦士に斬りかかる。
「待ってッ!! ダメッ!!」
澪の制止も虚しく、元隊長は原住民の戦士、ボラウェイを斬りつけた。
「イギャヒィィイイ!!」
ボラウェイの悲鳴が響いた。
「馬鹿っ!! なんで……」
「だって親分、こいつらから襲ってきただぜ……」
「だからって……」
周りの戦士たちも吠えるように叫んでいた。
その声は悲しく泣いているようにも聞こえた。
その声を聞き付け、村から続々と村人が飛んでくる。
「ッッ!! ボラウェイッ!?」
その先頭を走ってきた人物に一同は驚く。
「し、紫響さんっ!?」
紫響は血で汚れることも厭わず倒れたボラウェイを抱き上げる。
澪のとんでもないことをしてしまったという気持ちは更に強まる。
言葉が通じなくても、原住民も人間なのだ。
動物のように殺していいはずがない。
「貴方たちね……ボラウェイを殺したのはっ!!」
紫響の顔はこれまでに見せたことがないほど怒りと憎しみに満ちていた。