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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

その時紫響の心に一人の男のか男が浮かぶ。

王国の絶対的独裁者、すまいるの顔が……

紫響の胸は高鳴る。

あの権力に取り憑かれた男を苛めてみたい……

床に這いつくばらせて、泣き叫ばせたい……

足の爪先を舐め回させてやりたい……

それは想像するだけで背筋がゾクゾクするほど興奮させられた。

「決めた……あの男を調教してやろう……」

紫響はまるで恋する淑女のような品のよい笑みを浮かべて暗闇の中を彷徨っていた。

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