闇の王と光の騎士
第13章 魔界争乱
「終いだっ!!」
目潰しを決めた櫻啼は全身を鞭のようにしならせて蹴りを放つ。
「はっ!!」
霧里は目を閉じてはいなかった。
血を浴びた眼を見開き、櫻啼の動きを見ていた。
通常は脳とは別に反射神経で閉じてしまうまぶた。
それすらこの少女は制御出来ていた。
「なにっ……!?」
彼女の暗殺用短刀が櫻啼の膝上にめり込む。
「だぁあああっ!!」
霧里は掛け声と共に櫻啼の脚を膝から二分した。
「ぐぎゃあああっ!!」
さすがのサタンも悲鳴をあげて転倒する。
霧里は冷静な眼差しでもう片方の脚も膝から切断する。
「やめっ……やめろぉおおおっ!!」
脚の次は翼を切り裂く。
苦痛と屈辱で孤高のサタンはもがきわめく。
両足を切断され、翼をなくした無惨な櫻啼が天井を見上げて覚悟を決めたように落ち着いた顔を見せる。
「殺せ……」
死の瞬間まで気高くありたい。
それは彼が常日頃から決めていたことであった。
目潰しを決めた櫻啼は全身を鞭のようにしならせて蹴りを放つ。
「はっ!!」
霧里は目を閉じてはいなかった。
血を浴びた眼を見開き、櫻啼の動きを見ていた。
通常は脳とは別に反射神経で閉じてしまうまぶた。
それすらこの少女は制御出来ていた。
「なにっ……!?」
彼女の暗殺用短刀が櫻啼の膝上にめり込む。
「だぁあああっ!!」
霧里は掛け声と共に櫻啼の脚を膝から二分した。
「ぐぎゃあああっ!!」
さすがのサタンも悲鳴をあげて転倒する。
霧里は冷静な眼差しでもう片方の脚も膝から切断する。
「やめっ……やめろぉおおおっ!!」
脚の次は翼を切り裂く。
苦痛と屈辱で孤高のサタンはもがきわめく。
両足を切断され、翼をなくした無惨な櫻啼が天井を見上げて覚悟を決めたように落ち着いた顔を見せる。
「殺せ……」
死の瞬間まで気高くありたい。
それは彼が常日頃から決めていたことであった。