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闇の王と光の騎士

第13章  魔界争乱

「ややこしいのが一緒ね……」

遥風の姿に紫響は怯む。

王立軍最強の戦士だけでも厄介なのに、王国最強の用心棒までいてはさすがの紫響も楽観視出来なかった。

「投降してくだされば命の保証はしますけど……どうします?」

遥風は相変わらずの締まらない口調で降伏を進言した。

「ふん……すまいるが投降した指名手配犯を生かしておくはずがないでしょ?」

「よくご存じで……」

「そんなこと子供でも知ってるわ……」

紫響は鞭をしならせて戦闘の意思を伝える。

「世を混乱させる悪女、嗜虐女王紫響……貴様を捕らえる……」

ももはは巨躯に力をみなぎらせる。
筋肉が隆起し、両腕、両脚は鋼のように硬度を増していた。

王立軍最強の戦士、王国随一の用心棒、絶対無比の女王。

生き残るのは誰だ?

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