テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

「ももは様っ!!」

伝令兵が早馬でももはの前に馳せ参じる。

「……なんだ?」

「国王様より伝令でございます!!」

ももはの眉がピクリと動き、それだけで伝令は震え上がる。

「に、西の都奪還作戦は中止……早急に帰還せよとのこと……」

縮み上がりそうになりながらも伝令はその使命を果たす。

「なぜだっ!! なぜ行かぬっ!!」

ももはは戦斧を振り下ろし、伝令の脇に叩き下ろす。

「ひっ……」

「西の都は革命軍に占拠されたあと、魔族に襲撃されている!! 多くの国民が苦しんでいるっ!! なぜ行かせて貰えぬ!!」

ももはは怒りで手を震わせていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ